見知らぬ天井。薬品の匂い。
そしてわたしを覗き込む影が三つ。
「目覚めたのね。わかるかしら。あなたの母よ」
「心配したわ。私の事思い出せる? あなたの恋人よ」
「意識ははっきりしているようですね。私はあなたの担当医です」
「あなたの病状についてお話します。よく聞いて覚えてください。
あなたは、新しいことを三つまでしか覚えられません」
「さて、目覚めて最初に話しかけてきた方が誰か、わかりますか?」
恋人と、医者と、三つしか覚えられない。
この人は一体、誰だっけ?
嗚呼、扉が閉じてゆく。
このシナリオは基本的に特定の条件あるいはPLがこれでいいと思えたのならば、その時点でエンディングに移行いたします。
また好奇心については自ハウスルールに従い コストが減らせれば複数回できるものとします。
https://shiyuuzi99.live-on.net/wiki/doku.php?id=trpg:insane_rule
舞台は大正日本。
PC1は記憶障害を患い新たな記憶(このシナリオでは【秘密】と【感情】が該当する)を3つまでしか保持できない。
PC1をRPし、より良いあるいは納得の行く結末を迎えるのが目的である。
リミットに制限はないが、記憶を忘れ再獲得した際に狂気を獲得する可能性はあり、もちろん狂気の濁流が発生する可能性があることには留意すること。いくつか展開継続のために要求されることも通常より多い。
あなたが望む結末が迎えられることを。
希望すればPCの性別を女性にすることも可、その場合GMに伝えること。(HOの内容を書き換えるため)
このシナリオではPCはアビリティとアイテムの取得を行わない形でCSを作成します。
戦闘の想定は(基本的には)なく、アビリティもアイテムも使う機会がないためです。(好奇心は可)
記憶はないのですが、ハンドアウトに従っていればキャラ設定はある程度はつけられるので書いてかまいません。
致命的に矛盾する場合はGMが一応指摘します。
HO/主人公(PC1)(年齢・性別推奨:20代男性) あなたは名家の一人息子だ。厳格な父と優しい母、使用人たちに囲まれて幸せに育った。 父は若くして逝去し、家を継ぐために大学に進学した。 以来、母とは疎遠で恋人と出会ったのはその頃、医者とは初対面。 そして、記憶の欠落と障害。それが今の貴方を取り巻く環境だ。 【使命】はなんだっただろうか?
※ 秘密は個別に配布
基本的に性別はPCと反対とします。
希望があれば同性も可なのでGMに伝えること。(HOの内容を書き換えるため)
・NPC:母親
あなたは主人公の母親だ。
大学進学以来、疎遠になっていた子供と久方ぶりに会うのが病室とは、なんという悲劇か。
あなたの【使命】は『主人公を看病し快復させる』ことだ。
※基本的に、主人公とは反対の性別となります。
・NPC:恋人
あなたは主人公の恋人だ。
将来を誓い合った仲だというのに、忘れられてしまうとはなんという悲劇か。
あなたの【使命】は『主人公を看病し快復させる』ことだ。
※基本的に、主人公とは反対の性別となります。
・NPC:医者
あなたは主人公の担当医だ。
脳に多大な衝撃を受けたのだろう、記憶障害に陥ってしまった主人公を不憫に思っている。
あなたの【使命】は『主人公を看病し快復させる』ことだ。
※基本的に、主人公とは反対の性別となります。