目次

明けない夜はない。
そんなのはもう遠い昔のお話で、今やこの世界はくらやみに包まれた。
流星が降ったあの日を境に、世界は壊れて朝が消えた。
この星は、きっと、たぶん、ゆるやかな崩壊へ向かっているのだろう。
それでも人は人の死を悼み、ささやかな祭りを開く。

「君に、プレゼントがあるんだ」

インセイン 「ユア・イーハトーブ」

きらりきらりとひかる星屑を追いかけて、
   あなたは大切な人の元へ辿り着けますか?

シナリオ概要

※ソロシナリオのため、お守りを自分に使用できます。
※メインフェイズ中、NPCとのやりとりはLINEを介して行います。
そのため、NPCと感情判定はできないものとします。

NPC及びPCにも事前設定があり、世界観も独特のため
継続キャラクターを使う場合はパラレルワールドになります。

PCハンドアウト

PC1 HO
流星の降った夜を境に、朝の訪れなくなった世界。
あなたの大切な人は星屑病に冒されている。
今日は天の川のほとりで、犠牲者を悼む灯篭祭。
しかし時間になっても、待ち合わせ場所にあなたの大切な人は来なかった。
代わりにそこにあったのは、一粒の金平糖が入った硝子の小瓶。
あなたの使命は【大切な人を見つけること】だ。

PC1 秘密
・ショック:なし
あなたの大切な人は、近頃何かに没頭していた。
あなたは、今日の出来事はその何かに関係していると感じている。
あなたの本当の使命は【その目的を知ること】だ。

あなたとNPCについて

家族、親友、恋人、夫婦。
関係性は問わない。
あなたにとってとてもとても大切で、かけがえのない人。
あなたと二人暮らしをしている。

NPCは元は医療関係の仕事に従事しており、星屑病により亡くなっていった人を何人も、
ただ無力に看取ってきた。何もできない自分を責めるような言動もあった。
自身が星屑病を発症してからしばらくしたのち、記憶障害等の症状により仕事の継続が難しくなりやむなく退職。
元医療従事者であることと、同居人であるPC1が同意書にサインをしたことにより、隔離はされず自宅で過ごすことを許可された特例患者。
ただし灯篭祭の日を除き、外出は禁止されている。
今はPC1と二人で、しずかに余生を過ごしている。

しかしここのところはPC1との会話もおろそかで、自室で何かに没頭しているようだった。

そんな折、灯篭祭の日を迎え、二人は久しぶりに共に連れ立つこととなる。
何故か、NPCは用事があるからと先に出かけてしまったが……。

用語集

星屑病 ほしくずびょう

金平糖状のひかる物質を吐くようになる病。
一説によれば、流星によって運ばれてきた未知の微生物、或いはウイルスが原因と言われる。
この病に冒された者は、次第に記憶の欠落、会話の齟齬が生じるようになり、
さいごは大喀星だいかっせい(金平糖を大量に吐くこと)を起こして死に至る。治療法は解明されておらず、未だ不治の病である。
発症した患者は、特例を除き隔離される。

あの日

この星に突如として大量の流星が降った日。
当然ながら多数の死者を出し、二次災害の星屑病による被害も深刻である。
現在、世界人口は当時の約二割である。

灯篭祭

大きな星型の灯篭を川に流し、「あの日」や「星屑病」による死者を悼む祭り。
星々が川を流れゆく様は、まさに天の川である。
屋台なんかも出る、ふつうのお祭り。

LINE

みんなご存じのアレ。この世界でも主要な連絡手段である。