!!!注意!!!
このページはinSANe「ブギーマンがやってくる!」のネタバレがあります。
概要のみ見たい方は前のページをどうぞ。
以降GM向けの内容です。
GM向け概要
シナリオタイトル:ブギーマンがやってくる!
タイプ:協力型
プレイヤー人数:2人
サイクル:2サイクル
ゾーキング:不要(なくてもクリアできるという意味で)
クライマックス条件:すべてのサイクルが終了する
狂気カード:8枚
兄弟姉妹がほのぼのと遊べたらいいなと思い作りました。
PCたちの雰囲気に合わせて自由に背景なども含めて改変してもらって構いません。
(一応トラブルを防ぐため改変元がここであることまた改変していることは告げておいてください)
デッドループ要素がありますがそれは狂気カードのみなので、
その部分は取り除けばGMに関しても初心者向けだと思います(デッドループ箇所は明記しておきます)
背景のようなもの
ブギーマン自体には様々な姿かたちがありますが、
このシナリオにおけるブギーマンはPCたちのお家に住み着く座敷わらし(家の守り神)のような怪異です。
そしてほんと偶然なのですが、この家に殺人鬼がやってきてしまい….
これからどうしよう? という流れになっています
ブギーマンはあくまでひとが想像することによって存在を確立している怪異であるため、
恐ろしいものと信じることでその存在を露わにしていきます。(☆のHOを抜くことがそれに繋がる)
しかしもともとは座敷わらしのような存在だったブギーマン、
運良く手を取り合うことができれば、悪い脅威に対してだってともに立ち向かうことができるでしょう。
という設定をつけてますがあくまでマルチエンディングシナリオが書きたかっただけなので、
GMさんの好きなように解釈してもらってかまいません
小学生の兄弟姉妹を楽しんでもらえるならどんな背景でもオッケーです!!!
NPC及びエネミーについて
終盤でしかでてきませんし、参考程度にで。GMのやりたいようにRP・演出をしてもらって大丈夫です。
ブギーマン(本物)
PCたちの家に住みついている怪異。
体は麻袋でつつまれていて、ほんのり透き通っていてまるでお化けみたいな見た目をしているが、
背丈はPCたちとおんなじ大きさぐらいである。
座敷わらしのような存在で基本的にはPCたちの目の前に現れず、静かに住民を見守っている。
「クケケ」と笑うのが特徴的。
悪い子が家にいたらいたずらっぽく叱りつけるらしい
たまたま殺人鬼が現れた際、家に異常が発生した影響なのか…PCたちの前に姿を表します。
そして現れたとき、怪異としての本性が現れるのかも、しれない。
エネミーステータス (ブギーマン)
ルートによってステータスが違います。
ギリギリ倒せるか微妙ぐらいのステータスなので、
儀式を絶対にやってほしい場合は、生命力無限大にしてもいいですし、その場のPCの悲惨な状況とかノリで調整して構いません。
(ルルブp.246「地獄の館」をベースに超改変)
※ aルートでは参加しません。
bルート
ブギーマン
脅威度 4 属性:怪異 生命点 25 好奇心:情動
特技: <笑い><夢><怒り><緊縛><追跡>
アビリティ
基本攻撃 <笑い>
大暴れ <怒り>
トリック <緊縛>
悪い子だれだ!! <笑い>
支援行動、ラウンド終了時に目標を指定し、指定特技で判定、
成功すると目標は次R攻撃アビリティができなくなる(1R経過で解除)
cルート
ブギーマン
脅威度 4 属性:怪異 生命点 15 好奇心:情動
特技: <笑い><夢><怒り><緊縛><追跡>
アビリティ
基本攻撃 <笑い>
大暴れ <怒り>
トリック <緊縛>
悪い子だれだ!! <笑い>
支援行動、ラウンド終了時に目標を指定し、指定特技で判定、
成功すると目標は次R攻撃アビリティができなくなる(1R経過で解除)
こちらのcルートの場合、PCたちを狙うことはありません。殺人鬼Y氏をターゲットにするか様子見をしてください。
殺人鬼 Y氏 (ブギーマン偽物)
PCたちの家の市内で暴れている強盗殺人鬼。
警察から逃れるために逃走中、たまたまPCたちの家に転がり込んでしまう。
平気で殺人をし、良心の呵責なども一切ないのでPCたちを誘拐したり、殺すのも躊躇ないでしょう。
エネミーステータス (殺人鬼 Y氏)
ルートによってステータスが違います。
ギリギリ倒せるか微妙ぐらいのステータスなので、
儀式を絶対にやってほしい場合は、生命力無限大にしてもいいですしその場のノリで調整して構いません。
(殺人鬼:1巻 p.243 をベースに改変)
※ bルートでは登場しません
a, cルート共通
殺人鬼 Y氏
脅威度 3 属性:生物 生命点 25 好奇心:暴力
特技: <刺す><埋葬><悦び><死>
アビリティ
基本攻撃 <刺す>
連撃 <刺す>
狂気カード
なんでもいいと思います。
とりあえず以下から8枚選ぶことにします。
『インセイン』より6枚 「広がる恐怖」「依存」「パニック」「怪物」「暴力衝動」「絶叫」
デッドループより2枚 「かんしゃく」「何故自分だけ!?」
デッドループ未所持の場合使わず
「盲目」「恐怖症」 などをお使いください。ブラックデイズ所持者はブラックデイズ収録狂気を用いてもいいでしょう。
(一応子どもっぽいの選びました)
シーン表
PCたちのお家を描写するのに困ったら使ってください。
ブギーマンがやってくる?おうちのシーン表(6面ダイス、1d6)
1:電気がつかない、部屋は真っ暗だ...いつも歩く廊下もなんだか怖い、慎重に歩こう。
2:ぴちゃ...ぴちゃ....、なにかが滴る音が聞こえる。水の栓を閉め忘れたかな...それとも...
3:ガタッ、なにかが動いた!?ただの風の音か...脅かさないでよ...風の音だよね?
4:暗がりの子供部屋にあるおもちゃもなんだか僕達をじっと見つめているような...気のせい?
5:お、大きな、ひ、人影が...!?ってなんだ自分たちの影か...
6:暗闇の中何かが足元に引っかっかった...!?なんだろう... (※ 1d6を振って偶数なら好きなアイテムが手に入る)
本編
導入フェイズ → メインフェイズ → クライマックスフェイズの順です。
メインフェイズ中のマスターシーンとして1サイクル目終了時に1つあります。
クライマックス移行条件は「メインフェイズ中のサイクルすべてが終了する(2サイクル)」です。
また、GMはクライマックス開始前に、クライマックスフェイズの「処理について」の項目を確認してPLが獲得している【秘密】の確認をするようにしてください。
導入フェイズ
いずれのシーンもPC1/PC2ともに登場します。
シーン1: 両親の旅行
両親が旅行に出かける前の場面です。
お母さんはいつもの口癖で「良い子にしてないとブギーマンがやってくる」と告げます。
PC1とPC2は初めての二人っきりの夜にわくわくしながら、お家で過ごす…. といった場面です。
少しお母さんがでて注意をしますが、あまりそういうことは気にせず
こどもらしくはしゃいでもらいながら、楽しい夜へと場面を移行させましょう。
シーン描写(例):
今日は両親が二人っきりで旅行に行く。
そこで君たちは初めて二人っきりでお留守番することになった。
お母さんが旅行の荷物準備を終え、玄関先で君たちにこういうでしょう。
「お母さんはいなけれども、あまり夜更かしはしちゃ駄目だからね」
「良い子にしてないと『ブギーマン』がやってくるんだから」
「ブギーマンがやってくる」、これはあなたのお母さんの口癖みたいなものだ。
そう言い残して、お母さんはお父さんの車の方に向かっていく。
君たちはその言葉を聞いたか聞かないかはさておき....
親がいない間何をしよう?
(ここで何をするか質問して描写するといいでしょう)
最近買ってもらったゲームで遊ぼうか、などと
初めての二人っきりの夜にちょっぴり興奮が冷めないまま、
やりたいようにお家で君たちは夜まで過ごすことになる。
シーン2: 二人きりの楽しい夜
ところ変わって夜(だいたい子供が寝ると思う12時以降ぐらい)
ついつい遊びすぎてしまったのか、うっかりPC1とPC2は夜まで起きてしまいます。
さてもうそろそろ寝ようかと思った矢先、電気が消え下から謎の物音が聞こえてきます。
暗闇や物音に怯えながらもPC1とPC2はその正体を探るでしょう…といった場面。
最後にPCたちは<物陰>で恐怖判定をします。
シーン描写(例):
君たちはお父さんお母さんが居ないことではしゃいでしまったのでしょう。
気がついたらいつも寝る時間を大きく上回っており、
君たちの瞼も重くなっていた。
もうそろそろ寝ようか、と思った矢先のこと、
とつぜん、プツン、
家についていた電気がつかなくなる。
そして下からガタッ、という音も聞こえてきた。
もしかして何者かが入ってきたのかもしれない?
電気も探してみたが、カチッ、カチッ、とスイッチを切り替えても
どうしても電気がつかないことに気づくだろう。
暗闇が君たちにじわじわとせまってくる。
君たちはおそるおそる物音の正体を探ることとなった。
<物陰>で恐怖判定。
メインフェイズ入る前に
メインフェイズに入る前に、
感情表を振りPC1とPC2同士で手番なしに感情を結ぶことができます
(これは任意ですがシナリオギミックをそのまま採用する場合、難易度を下げるために推奨します)
そしてPCたちのハンドアウトを公開し、
ハンドアウト「リビング」「両親の部屋」「台所」「風呂場」の
4つの公開HOをすべて公開してください。
GM補足:
ハンドアウト選びに慎重になりすぎて進行が停滞する可能性があったら、
予めすべてのHOの秘密を見れなくてもちゃんとクライマックスフェイズに突入できることを伝えても構いません。
マスターシーン
マスターシーン「やっぱり、ブギーマンがいる?」
条件:1サイクル目終了時
登場PC:前のシーン(1サイクル目最後)に登場していたPC
ブギーマンらしい存在が家の中から現れます。
その現象に怯えるPCたちは<霊魂>で恐怖判定です。
シーン描写(例):
君たちが部屋を探索していると、
廊下にある押し入れの中からガタッ、という音が聞こえてきた....
近くに行ってみますか?
→ 行ってみる
近くに行ってみると扉はしまっているのだが...と思ったとき
突然扉が開き、中からガラガラガラ....とものが落ちてくる!!
びっくりした、これは麻袋か.....
何故こんなところに麻袋があるんだろう?
と思った矢先
「クケケ、ワルイコ、イルカ?」
という笑い声がどこからともなく響いてきた
<霊魂>で恐怖判定
→ 行かない
怖いし見るのはやめよう、と押し入れを避けようとすると
いつのまにやら麻袋が足元に転がっている...
「クケケ、ワルイコ、イルカ?」
という笑い声がどこからともなく響いてきた
<霊魂>で恐怖判定
クライマックスフェイズ
処理について
クライマックス終了時に見た秘密についている星の数で分岐します。
★の数が多い場合
殺人鬼が潜んでいる「a.ブギーマンは殺人鬼!?」ルートへと行きます。
☆の数が多い場合
本当の怪異としてブギーマンがPCたちを襲う
「b.ブギーマンがやってきた!?」ルートへと行きます。
★と☆の数が同値の場合(ひとつもハンドアウト抜いて無くてもこちら)
怪異ブギーマンとともに、殺人鬼を倒す「c.ブギーマンと共に!」ルートへと行きます。
a. クライマックスフェイズ「ブギーマンは殺人鬼!?」
殺人鬼がエネミーとして登場します。
(ブギーマンは現れましたが、力が弱く追い出されてしまいました)
恐怖判定<刺す>ののち、クライマックス戦闘を開始してください。
描写(例):
奥から物音がするのに気がついた君たちはその物音の方へと進むだろう。
そこは君たちが今までみていない部屋だ。
こっそりと様子を伺ってみると、なにものかがいる。
それは麻袋を頭にかぶった、とても大きな生き物....
いや、違う、大きな男のようだ。
大柄の男が顔を隠すためか麻袋を被っていた。
まるで大きなブギーマンのようだ。
君たちが近づくとすぐに気配を察したのか彼は振り返る。
「さっきの化物...?いや、違う、ただの子供か」
とあなたたちに気がつくと、その大きなブギーマンは
躊躇なく手に持っていたナイフを君たちにむける。
そして
「しょうがない、口封じだな」
とにやりと笑い、君たちに向かって襲い掛かってきたーー
<刺す>で恐怖判定
戦闘終了条件は
- 儀式「殺人鬼から逃げろ!」を完遂する
- 殺人鬼の生命力を0にする
の何れかを達成することです。
GMは戦闘開始前に(必要があると思えば)殺人鬼のステータス、
及び上記手段があることを提示して、 以下の儀式についても説明してください。
儀式シート「殺人鬼から逃げろ!」
儀式名「殺人鬼から逃げろ!」
部屋はまっくらで、家の扉は閉まっていてどうしようもない
なんとかここからでなくっちゃ!
段階 | 手順の名前 | 指定特技 | 参加条件 | ペナルティ |
---|---|---|---|---|
段階1 | 殺人鬼から身を隠して移動しよう | <物陰> | 全員可能 | 成否に関わらず実行したPC正気度-1 |
段階2 | 家のドアをぶち破れ | <破壊> | 全員可能 | 成功すると実行したPCの次Rの回避-1 |
段階3 | 助けを求めに行こう | <第六感> | 全員可能 | 失敗した場合、実行したPCの次Rの回避-1 |
GM参考情報:
二人が殺人鬼から必死で逃げるような描写すると可愛いです。
戦闘フェイズ中にどちらの生命力も0になった場合、
ひとりが殺人鬼に捕まってしまいます → エンディングA
無事殺人鬼の生命力を0あるいは儀式「殺人鬼から逃げろ!」を成功させたら、捕らえたり逃走したりすることができるでしょう
→ エンディングB
b.クライマックスフェイズ「ブギーマンがやってきた!?」
怪異プギーマンがエネミーとして登場します。
(殺人鬼は現れましたが、ブギーマンに気絶させられました)
恐怖判定<緊縛>ののち、クライマックス戦闘を開始してください。
描写(例):
奥から物音がするのに気がついた君たちはその物音の方へと進むだろう。
そこは君たちが今までみていない部屋だ。
こっそりと様子を伺ってみると、なにものかがいる。
大きな男がひとり倒れていた、彼は顔を隠すかのように麻袋を被っていた。
そしてその目の前に、もうひとり麻袋を身にまとった子どもが居るようだ。
でもその子の様子がおかしい
「クケケケケ」
「クケケケケ」
と笑い、透き通った姿をしている....あれはお化け?
いや、もしかして、お母さんが言っていた「ブギーマン」じゃないか!?
その小さなブギーマンは
「クケ、クケケ、ワルイコ、マダイタ?」
と赤い目を光らせて、
持っていた麻袋で君たちを捕らえようとしてくるーーー
<緊縛>で恐怖判定
戦闘終了条件は
- 儀式「ブギーマンから逃げよう!」を完遂する
- ブギーマンの生命力を0にする
の何れかを達成することです。
GMは戦闘開始前に(必要があると思えば)ブギーマンのステータス(NPCの項目参照)、
及び上記手段があることを提示して、 以下の儀式についても説明してください。
儀式シート 「ブギーマンから逃げよう!」
儀式名「ブギーマンから逃げよう!」
部屋はまっくらで、家の扉は閉まっていてどうしようもない
なにかが僕らにせまってくるような気がする! とにかく、ここからでてなくては…..!
段階 | 手順の名前 | 指定特技 | 参加条件 | ペナルティ |
---|---|---|---|---|
段階1 | ブギーマンからを油断させよう | <驚き> | 全員可能 | 成功すると実行者の正気度-1 |
段階2 | ダッシュでドアまで駆け巡れ | <第六感> | 全員可能 | 成功すると実行者の正気度-1 |
段階3 | 家のドアをぶち破れ | <破壊> | 全員可能 | 失敗した場合、生命点-1 |
GM参考情報:
二人ブギーマンから必死で逃げるような描写すると可愛いです。
戦闘フェイズ中にどちらの生命力も0になった場合、
ひとりが麻袋に包まれブギーマンに捕まってしまいます → エンディングA
無事ブギーマンの生命力を0あるいは儀式を成功させたら無事解決です。
ブギーマンは外から出れないため、外にでた場合は、諦めて、すぅと消えてしまうでしょう → エンディングB
c. クライマックスフェイズ「ブギーマンと共に!」
ブギーマンと殺人鬼が対立しているところに遭遇します!
恐怖判定<驚き>ののち、クライマックス戦闘を開始してください。
GMは怪異ブギーマン側には敵意がなく、またPCたちを助けようと味方になることも伝えてください。
描写(例):
奥から物音がするのに気がついた君たちはその物音の方へと進むだろう。
そこは君たちが今までみていない部屋だ。
こっそりと様子を伺ってみると、なにものかがいる。
それは麻袋を頭にかぶった、とても大きな生き物....
いや、違う、大きな男のようだ。
大柄の男が顔を隠すためか麻袋を被っていた。
まるで大きなブギーマンのようだ。
君たちが近づくとすぐに気配を察したのか彼は振り返る。
「さっきの化物...?いや、違う、ただの子供か」
とあなたたちに気がつくと、その大きなブギーマンは
躊躇なく手に持っていたナイフを君たちにむける。
そして
「しょうがない、口封じだな」
とにやりと笑い、君たちに向かって襲い掛かってきたーー
と思った瞬間、何者かが君たちの前に現れた。
麻袋に身を包んでいるその子の身体は小さく
とてもじゃないが眼の前の大男をどうにかできるようにはみえない。
しかしそれでも、男が持っていたナイフをカンッと見えない何かで弾き飛ばしたのだ。
あれはもしかして....絵本に載っていた「ブギーマン」?
「くそ、あいつまだ生きていたか!」
なんなんだこの状況は!
<驚き>で恐怖判定
どうやら麻袋の子には敵意はないようだ。
その子は殺人鬼に向かって睨みつけていた。
戦闘終了条件は
- 儀式「大きなブギーマンを捕らえよう!」の完遂
- 殺人鬼の生命力を0にする
の何れかを達成することです。
GMは戦闘開始前に、
(必要があると思えば)殺人鬼・ブギーマンのステータス(NPCの項目参照)、及び上記手段があることを提示して、 以下の儀式についても説明してください。
殺人鬼の生命力が0あるいは儀式が完了した時点でブギーマンは離脱します。
儀式シート「(大きな)ブギーマンを捕らえよう!」
儀式名「(大きな)ブギーマンを捕らえよう!」
どうやら麻袋のあの子も手助けをしてくれるみたいだ、
こうなったら僕達であいつをなんとかするしかない!
段階 | 手順の名前 | 指定特技 | 参加条件 | ペナルティ |
---|---|---|---|---|
段階1 | 後ろから回り込め | <物音> | 全員可能 | 実行したPCは成否に関わらず正気度-1 |
段階2 | 殺人鬼をこっそり押さえつけろ! | <手触り> | 全員可能 | 成功すると実行したPCの次Rの回避-1 |
段階3 | 殺人鬼を縛り付けちゃえ! | <緊縛> | 全員可能 | 失敗した場合、実行したPCは生命点-1 |
GM参考情報:
二人で協力して、回り込んで挟み撃ちするような光景を想像して描写すると可愛いです。
戦闘フェイズ中にPCのどちらも生命力も0になった場合
ひとりが麻袋に包まれ殺人鬼に捕まってしまいます → エンディングA
無事殺人鬼の生命力を0あるいは儀式を成功させたら、
殺人鬼から逃走したり捕らえることができるでしょう。 → エンディングB
エンディングフェイズ
おおまかに分けて2つの展開が考えられます。
ですが展開に応じて描写を足したりして問題ありません。
雰囲気やノリでやりましょう。
A. ふたりとも生命力が0になった
怪異にどちらか一人が連れ去られてしまいます。
(ダイスで選択あるいは怪異にとって腹立たしく思った方を連れ去るといいかもしれません)
もうひとりは呆然と立ち尽くしたまま、静かな一夜を過ごすこととなります。
連れ去られたもう一人の行方はわかりません。
シナリオとしてはどちらも使命未達成です。
B. ちゃんと儀式を成功させたor怪異の生命力を0にした
あなたたちは無事殺人鬼やブギーマンから開放されるでしょう。
怯えた君たちは、近所や警察に逃げ込んで無事夜を過ごすかもしれませんし、
勇敢に取り押さえたならば、警察のひとに「よくがんばったね」と褒められるかもしれません。
そして翌日あなたたちは両親と再会できます。
それらしいエンディングを描写してこのフェイズは終了となります。
シナリオ側としてはふたりとも無事であれば、どちらも使命達成として構いません。
ですが、例えば PC1が倒れてしまって、PC2をかばえなかった、とか
PC2なんともできてないじゃないか!っていう場合は使命未達成にしてもいいでしょう。
卓の雰囲気でお好きに判断して問題ありません。
ハンドアウト
PCのHO
PC1の秘密は★、PC2の秘密には☆がついているので(★☆を残すかは任意)
もしこれらの秘密を抜いた場合もカウントに入れてください
HO/PC1
君は小学生の兄or姉だ。
今日は両親もいないからちょっぴり夜更かしをしてPC2と遊ぼう。
.... と思って遊んでいたのに、どこからか物音が聞こえてきた。
一体何者だ?PC2を守らなくては。
使命は【家にいるやつの正体を知って下の子を守る】ことだ。
[秘密] ★
ショック:なし
お母さんはブギーマンのことを引き合いに早く寝なさい、なんて言うけども
ブギーマンなんているわけないじゃないか、友達だって夜更かししてる。
それよりも、最近近所で恐ろしい殺人事件が起きたというのをリビングのテレビで聞いた。
まさか何か関係があるんだろうか....もしそうだとしたら、PC2を守らなくては。
HO/PC2
君は小学生の弟or妹だ。
今日は両親もいないからちょっぴり夜更かしをしてPC1と遊ぼう。
.... と思って遊んでいたのに、どこからか物音が聞こえてきた。
もしかして?なにかがやってきたの?怖いけど、なんとかしなくては。
使命は【家にいるやつの正体を知ってなんとかする】ことだ。
[秘密] ☆
ショック:なし
おかあさんの言うとおり、本当にブギーマンは居るのかも?
だってよくおかあさんはブギーマンの絵本を持って
「夜ちゃんと寝ない子はブギーマンが連れ去っちゃうからね」って言ってた。
今日はぼく/わたしが夜更かしをしちゃったから、ブギーマンは怒ったのかもしれない!
でも連れ去られるのは怖い、お母さんの部屋になにか無いかな....
ハンドアウト補足:
単にPC1には「リビング」PC2には「両親の部屋」を抜いてもらうための行動指針系秘密なので
書き換えてもらっても問題ありません。
公開ハンドアウト
HOは全部で4つ+2つ(PC分)です。
最初から全て公開してください。ギミック上、1サイクルで回す場合も4つ公開していいです。
また改変としてHOを入れ替えてもらっても、追加してもらっても構いません。
★のものは「殺人鬼」に近くなるような秘密、☆のものは「怪異のブギーマン」に近くなるような秘密にするとよいでしょう。
あと恐怖判定がPCたちの状況的に厳しいとGMが判断した場合は、適宜削っても問題ありません。
(「この秘密を最初にみたPCは」に変える etc.)
HO/リビング
1階にある自分たちの家のリビング。
テレビやテーブル、ソファなどがある。
父さんたちが置きっぱなしにした旅行雑誌や新聞が置かれている。
[秘密] ★
ショック: 全員
あなたが新聞を読むと気になる記事がひとつ。
+++++++++
本日未明、連続殺人の容疑で逮捕されたY氏が牢屋から逃走。
T市付近の住宅街で目撃証言があり、
市内の警察署では警戒を呼びかけています
+++++++++
T市とは君たちの住んでいる街だ。
殺人鬼がそうそう近く居るとは思いたくないが....
逃走という言葉に君たちは不安に思った。
HO/両親の部屋
お父さんとお母さんの寝室。
お父さんの趣味の音楽プレイヤーや、お母さんの化粧台も置いてある。
[秘密] ☆
ショック: なし
化粧台の横をみてみると、お母さんが昔読んでくれた絵本がでてきた。
+++++++++
ブギーマンは麻袋に身を包んで、クケケ、と笑うのが口癖らしい。
悪い子が居ないかいつもぼく達をみているそうだ。
悪い子だと思ったら、手に持ってる麻袋に君たちをくるんで
どこかに遠いところに連れて行く...
+++++++++
と書いてあった。
また側に撃退できそうなおもちゃをみつけた。
この秘密を最初にみたPCは武器をひとつ手に入れる。
HO/台所
ご飯を作る場所、いつもならお母さんがいるが今はいない。
シンクには今日のご飯のお皿が水で浸されている。明日片付けよう。
裏口もつながっている。
[秘密] ★
ショック: 全員
よく見てみると台所からの裏口に土埃がついている。
やっぱり誰かが入ってきたのだろうか?
土埃を辿っていくとソレはかなり部屋の奥まで入ってきたことが分かる...
なにかがはいってきたんだろうか?
このシーンにいたPCがこの秘密をみた場合恐怖判定<追跡>をする。
HO/風呂場
お風呂場、 洗濯に使うためお湯は溜めてある。
ぴちゃ、ぽちゃ、という音が聞こえてくるけど栓は閉めたっけ?
[秘密] ☆
ショック: 最初にこの秘密をみたPC
まっくらな風呂場とっても不気味だなぁ、でも誰かがいたらと考え君は入っていく
誰もいない、ほっとして風呂場からでて、 洗面台をのぞくと....
ふわり、と後ろで何かが通り過ぎた気がする!?
後ろを振り返っても、誰もいない
このシーンにいたPCがこの秘密をみた場合恐怖判定<驚き>で恐怖判定をする。
ゾーキング情報
特にゾーキングしなくてもクリアできる仕様ですので、
適当に生やしてあげてください。
以降参考までの卓中で出したゾーキング情報
★ PCたちの家のイメージ
2階建てごく普通のお家のイメージです。
1階
「玄関」 「リビング○」「キッチン(リビングと繋がってる)○」「浴室(洗面台)○」
「廊下」「和室」「押入れ」「トイレ」
2階
「両親の部屋○」「子供部屋」
「(あまりの部屋(兄弟の部屋が別室ならどっちかの部屋))」「トイレ」
というイメージで回してます(○はハンドアウトありの場所)
最後のクライマックスはハンドアウトのない場所を場面にするといいでしょう。
★ 電気系統は全部全滅してます、ブギーマンが暴れたためです。
★ 入り口になる場所は「玄関」か「キッチンの裏口」ですが、いずれも開きません。
ブギーマンが暴走した影響下、殺人鬼が内部にひとがいたら外部から出さないようにしてやれって
うっかり壊しちゃったかのどっちかです。
★ 絵本を調べたとき、
「ブギーマンは暴れたり(大暴れ)、罠をしかけたり(トリック)して君たちをさらって行く」
という情報を提示してもいいでしょう。
★ 最後の儀式が目標値的に不安の場合は
子供部屋を調べたときに、判定を一度だけ+2できそうなプライズを生やしてあげてもいいです。
「プライズ:おもちゃの武器(秘密なし)」とか
改変案
PLひとり、GMのソロで遊びたい
GMがどちらかのHOのNPCを担当することで、実現できるでしょう。
この場合GMは共演者(ゲスト、p.229参照)として普通にPC扱いとしてやるとよいでしょう。
(PCにHOを選ばせるか、GMがランダムに選ぶかは卓で決めてください。)
時間がないから調査時間を短くしたい
ギミックでは「☆」と「★」の数が等しいか、大きいかでしか分岐してません。
なので、1サイクルにして回しても、問題はありません。
(ただし順番がかなり影響してくるのでcエンドには行きづらくはなるかもしれないので、そのへんの調整はお任せします。)
あとがき
お手軽に小学生のきょうだいが怯える様が見たかったので考えたシナリオです。
GMの処理としても複雑なギミックはないので、儀式以外で難しいところは(多分)ないと思います。
楽しく小学生RPしましょう/させましょう。
しゆうじ
おまけ
ここに置かれてる画像は「ブギーマンがやってくる!」に関することであれば
自由にお使いくださって問題ありません。
ブギーマンの立ち絵
作者が回すときにイメージしているブギーマンです
概要
1枚にまとめた概要です。
タイトルなし画像
文字なしの画像です、どどんとふの背景に困った用に。